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最近読んだ本(奥田英朗・大崎梢) [日本人作家]

家日和

家日和

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

奥田英朗の短編集です。
家と(普段)家にいる人たちが主人公のお話です。

空中ブランコ」などもそうですが、この著者の作品はユーモアと皮肉が良い具合にブレンドされていて、楽しくすらすら読めます。
短編集なので、感想はネタバレにならない程度で印象に残ったものを。


■「サニーデイ」
 インターネットオークションにはまる主婦のお話なのですが、主婦じゃなくてもオークションにはまってなくても、インターネットをする人なら多少なりとも「あーわかる」と感じる部分があるのでは。私はそうでした。

■「家においでよ」
 男性でなくても自分だけの空間は欲しいのではないかと思います。羨ましいと思ってしまった私はちょっとマズイかもしれません。
 
■「夫とカーテン」
 魅力的だけどこんな夫を持った奥さんは大変でしょうね。ある意味退屈しない人生ではあるのでしょうが。
  
■「妻と玄米ご飯」
 これ実は著者自身のことではないのでしょうか?とつい心配してしまいました。

人間って可愛らしいなぁ、身近に幸せはあるのだなぁと思える短編集でした。





サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)

サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本

最近、本屋さんや古本屋さん、図書館などを舞台にした本がたくさん出版されているような気がします。
本好きとしてはやはり、チェックしないではいられません。

駅ビルにある本屋・成風堂でおこるちょっとした事件を、本屋限定探偵(?)の学生アルバイトの女の子が推理するというお話。シリーズ第3弾だそうですが、私はこの本が初めて。推理短編集なので問題なく読めました。

■「取り寄せトラップ」
 取り寄せ主が、注文した覚えのない注文が相次いだ。その背後にあったのは、一人の老人の転落死だった。

■「君と語る永遠」
 社会科の校外学習で訪れ、風変わりな小学生の男の子。次の日から、ひんぱんに本屋に通って来るようになった彼が、ある日家出をした!彼の向かった先は?

■「バイト金森くんの告白」
 高校生の時、本屋で恋をした金森君。彼女がくれた雑誌の付録に隠された本意は?

■「サイン会はいかが?」
 サイン会に現れる嫌がらせの犯人を探すという条件で、人気の若手ミステリ作家のサイン会を開けることになった成風堂。果たして犯人を見つけることができるのか?

■「ヤギさんの忘れもの」
 常連のお客さんが忘れていった封筒に入った写真の行方は?

著者は以前書店員だったそうで、本屋さんの業務の様子が丁寧に書かれています。
普段何気なく利用している本屋さんの裏側がのぞけたような気がして興味深かったです。

ストーリーは、本屋さんならではの題材で、ちょっとした日常の謎解きから人気作家への嫌がらせの犯人推理まで、バラエティに富んでいました。
お話の雰囲気も書店員とお客のやりとりなどが温かくて読後感も良かったです。


nice!(3)  コメント(5) 
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コメント 5

ランランラン太郎

空中ブランコは家族全員で楽しめた作品でしたので、家日和も楽しめそうですね。大崎梢さんも今人気がある作家なんですね。どちらも読んでみたいです。
(てくてくエンジェルについてコメントの返事書きましたので、機会がありましたら見てください\(^o^)/)
by ランランラン太郎 (2007-06-11 11:01) 

りゅう

私も本の感想を書けるように頑張ろうと思ってます。
今、読んでいる最中。(いつかけるか?)
またまた、知らない作家の方の本。
しかし、紹介してもらっているおかげで、本屋に行くのも
楽しくなりました。
「まんまこと」を見つけ、にこにこしてしまった。
・・・買わなかったのですが・・・
by りゅう (2007-06-11 23:24) 

shiori

ランランラン太郎様
奥田さんは面白いですよね(^^)
大崎さんは私も初めて読む作家さんだったので新鮮でした。
(てくてくエンジェルのコメント読みました。わざわざ調べてくださったのですね。ありがとうございますm(__)m
ハドソンのHP見てきました。今の万歩計って鞄やポケットの中でもカウントしてくれるのですね。検討してみます〜)
by shiori (2007-06-12 00:03) 

shiori

りゅう様
読んだらぜひ感想を聞かせてくださいね(^^)
好きな作家の本を読むのも良いですが、知らない作家の本は予測がつかないぶん「どんな話を書く人なんだろう」と、どきどきしながら読むのがまた楽しかったりしませんか?
最近の本は装丁も凝っていて、本屋さんで平積みになった本の表紙を眺めるだけでも面白いですよね。
by shiori (2007-06-12 00:05) 

shiori

イッキ様
ご訪問&nice!をありがとうございます。
by shiori (2007-06-14 21:58) 

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