『僕、トーキョーの味方です』 マイケル・プロンコ/著 [エッセイ・他]
僕、トーキョーの味方です―アメリカ人哲学者が日本に魅せられる理由
- 作者: マイケル プロンコ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
日本人は外国人の書いた日本論を読むのが好きな国民だ、と言われているようですが、もしそうなら多分に漏れず私もそのうちの一人です。
あまり良い意味にはとられていないようですが(外聞を気にしすぎるから?)、別に悪いことではないと思います。
全く違う文化の中で育った人の視点から見た日本は、自分が見知っている(と思われる)日本と、同じようで少し違った姿に映っているようです。
身近すぎて気づかない慣れ親しんだものの新しい面を知るのは、楽しいものです。
この本は、私が今まで読んだ外国人の書いた日本本の中で、かなり上位に入るお気に入りになりました。
どこが良いのかというと、
エッセイなので、1編が5ページ前後と短く読みやすいのです。
訳者の人も良いのでしょう、著者との意思疎通が出来ており、とても自然な美しく優しい日本語が使われていると思います。
控えめな中にも、著者の東京に対する愛情が感じられます。
また、ひとつひとつのタイトルが素敵です。
「地図に埋もれた街」
「自販機でたしなむ茶道」
「ポイントカードの輪廻」
「看板の海におぼれる」
「盆栽型ビルのミステリー」
ね?何だか興味を引かれませんか?
私が特に面白く読んだのは、
「地図に埋もれた街」
「Tシャツの叫び」
「すき間に縁どられたトーキョー」
「どこにもないお釣りの儀式」
「衝動の国ドン・キホーテ」
「食欲をそそる漢字の壁」
「小さな小さな空間を愛でる」
など。
他にも興味深いものが沢山収録されています。
私たち日本人が気付いていないことがたくさん書いてありそうですね。
おつりの儀式ってなに???読んでみたいです。
by ランランラン太郎 (2007-04-18 10:56)
ランランラン太郎様
著者の方はよく観察しているなぁと感心してしまいました。
機会があったら、手にとってみてくださいね(^^)
そんなに厚くないのですぐ読めてしまうと思います。
by shiori (2007-04-20 21:18)