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「ルグリと輝ける仲間たち」へ行ってきました。 [舞台]

 ずいぶん日にちが経ってしまいましたが、7月30日に大阪フェスティバルホールへ「ルグリと輝ける仲間たち」を見に行ってきました。

 パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マニュエル・ルグリが中心となり、オペラ座のエトワールからカドリーユまで、ルグリ自身が選んだ精鋭によるグループ公演です。
 久しぶりのバレエ、大好きなルグリ、パリ・オペラ座バレエ団のメンバーの舞台を楽しんで来ました。

 以下プログラムと簡単な感想です。


第1部
■「タランテラ」(振付:ジョージ・バランシン)
  メラニー・ユレル、アクセル・イボ
 ……すみません、始まってすぐのせいか入り込めずあまり覚えてません(^_^;)しかし、ユレルは相変わらず安定した踊りだったと思います(ごめんなさい)。

■「白鳥の湖」黒鳥のパ・ド・トロワ(振付:ルドルフ・ヌレエフ)
  ローラ・エッケ、オドリック・ベザール、ステファン・ビュヨン
 ヌレエフ版なので、オディールと王子、ロットバルトのパ・ド・トロワになっています。
 ローラ・エッケは初めてちゃんと見たのですが、スタイルが良くて白鳥に向きそうですね。
 オドリック・ベザールの王子は可もなく不可もなく。
 ロットバルトのヴァリアシオンは難しそうですよね。それと音楽のボリュームが小さかったせいか?マントをさばく音が気になっちゃいました。全幕の映像ではカール・パケットが妖しくも格好良く演じていましたが、ビュヨン君も頑張ってました。拍手は3人の中で一番大きかったです。

■「小さな死」(振付:イリ・キリアン)
  ミュリエル・ズスペルギー、マニュエル・ルグリ
 初めてみる演目です。オレリー・デュポンとのパートナーシップが素晴らしいとの評判だったので楽しみにしていたのですが、彼女が怪我で来日できなっかったため、ミュリエル・ズスペルギーがパートナーでした。
 モーツァルトの静かで優しい音楽の流れる中、二人が殆ど離れることなく踊られます。リフトなどとても難しそうなのですが、流れるようにとてもなめらかです。さすがです。いつかオレリーとのコンビで見てみたいです。(ミュリエルも良かったですよ)

■「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」(振付:マニュエル・ルグリ)
  ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ
 ルグリの振付。黒を基調にオレンジやゴールドなどの模様の入った派手な衣装にまずびっくり。しかしそんな衣装にも負けず、現代的で若々しい二人。舞台がぱっと明るくなります。やはり華がありますね。難しい振付もなんなくこなしていました。マチューの人気すごいですね。後ろの方から黄色い声が聞こえてました(^^)

第2部
■「ビフォア・ナイトフォール」(振付:ニルス・クリステ)
  第1パ・ド・ドゥ ミュリエル・ズスペルギー、マチアス・エイマン
  第2パ・ド・ドゥ エレオノーラ・アバニャート、ステファン・ビュヨン
  第3パ・ド・ドゥ ドロテ・ジルベール、オドリック・ベザール
 薄暗い舞台。背景には筆で勢いよく描いた波(?)が幾重にも重なったようなモノクロの絵。前衛的な音楽に乗り、途中3つのパ・ド・ドゥをはさみながら計12人が、ある時は全員で、ある時は数人で、入れ替わり立ち替わり舞台に現れ踊る、いかにもコンテンポラリーという演目でした。
 コンテンポラリーはあまり得意ではないので感想という感想は出て来ないのですが、エレオノーラ・アバニャートの雰囲気のある踊りが印象に残りました。

第3部
■「ドリーブ組曲」(振付:ジョゼ・マルティネス)
  ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン
 レオ・ドリーブ(「コッペリア」等の作曲者)の曲にエトワールのジョゼ・マルティネスの振付した作品。一度見てみたかった演目。今回は若手のミリアム・ウルド=ブラームとマチアス・エイマン。ヴァリアシオンの前にヴァリアシオンを踊るパートナーを袖に迎えに行くのが何か良い感じです。ミリアムは古典の似合う可憐で上品な雰囲気のダンサー。一度全幕で見てみたいです。

■「アベルはかつて…」(振付:マロリー・ゴディオン)
  グレゴリー・ドミニャック、ステファン・ビュヨン
 二人の男性ダンサー(カインとアベル)によって踊られるのですが……ごめんなさい、私には難しかったです。

■「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”(振付:ジョージ・バランシン)
  アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス
 怪我人続出の今回の公演のため、急遽出演してくれることになったエトワール・ペア。何も言うことはありません。慣れた演目ということもあるのでしょうが、本当に素晴らしかったです。大柄な二人がチャイコフスキーのゆったりした音楽に乗って踊る姿はまさにダイヤモンド。一つ一つの動きが隙がなくきらきらしていました。

■「オネーギン」(振付:ジョン・クランコ)
  モニク・ルディエール、マニュエル・ルグリ
 今回のハイライトです。これを見るためにこの公演に行ったと言っても過言じゃないくらいです。
 そもそも私がバレエ好きになったのは、この二人が主演の「ロミオとジュリエット」の映像を見て大感動したのがきっかけでした。その時既にルディエールはオペラ座を退団した後でした。後にルディエールもルグリも以前から何度も来日していたという事を知り、「もっと早く彼らを知っていれば…」と後悔しました。しかし、その後2004年の「ルグリと輝ける仲間たち」の公演で幸運にも二人の「椿姫」の黒衣のパ・ド・ドゥを見ることができた時は感無量でした。
 そして今回の「オネーギン」。オペラ座を退団して何年も経っているというのに、ルディエールは現役時代とほとんど変わらないように見えました。多分彼ら二人を一緒に見られるのはこれが最後。しっかりと目に焼き付けてきました。素晴らしかったです。

 全然感想になってませんね。でも幸せなひとときを過ごすことができました(*^_^*)

 

 バレエといえば、こころのところ来年の海外バレエ団の来日公演情報がどんどん出てきてますね。どの公演も観たいけれどそんな訳にはいかないので、厳選しなければ・・・。
 さしあたっては、吉田都さんがゲスト出演されるという1月のバーミンガム・ロイヤル・バレエの「コッペリア」が気になります。日程的には日帰りできれば何とか行けそうなのですが、チケットが果たして取れるのだろうか・・・悩ましいです。


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ランランラン太郎

バレエ堪能されたようですね。
私は、バレエはこのなが~い人生のうち2度しか見たことがありません。
最初は幼稚園のとき(白鳥の湖でした)。
2度目はニューヨークに住んでいたときに「くるみ割り人形」を。
こちらはさすがに大人だったのでよく覚えています。
日本でも見に行きたいなぁと思うのですが、チケット代のことを考えると後回しになってしまいます・・・でもこれから迫り来る老後はバレエ鑑賞で優雅にいきたいですね。
by ランランラン太郎 (2007-08-08 10:54) 

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